とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「そんな大変な時に私のことを思い浮かべてくれたんだ」
「ああ」
きっと数秒のことだったんだろう、なのに……
そう思うととても嬉しくて、また泣けてしまう。
ダメだ、本当に、涙ばっかり。
「そ、その後ね、青山さんが救急車を呼んでくれたんだよ。会社や龍聖君のお父さんに連絡したり、すごく大変そうだった。私にも連絡が入って「AYAI」の店長がすぐに病院に連れてきてくれたの。店長、手術が終わるまでずっと龍聖君のこと心配して待っててくれたんだよ。大丈夫だってわかったから、今さっき、会社に戻ってもらった」
「そうだったのか。店長さん、仕事中だったんだろ? それはとても悪いことをしたな」
龍聖君は申し訳なさそうな顔をした。
「……私がね、顔面蒼白でいたら、『旦那さんが頑張ってるのに、奥さんとして信じてあげないとダメだ』って言ってくれて。だから私、龍聖君の妻として、必ず目を覚ますようにって祈ってたんだよ」
「ああ」
きっと数秒のことだったんだろう、なのに……
そう思うととても嬉しくて、また泣けてしまう。
ダメだ、本当に、涙ばっかり。
「そ、その後ね、青山さんが救急車を呼んでくれたんだよ。会社や龍聖君のお父さんに連絡したり、すごく大変そうだった。私にも連絡が入って「AYAI」の店長がすぐに病院に連れてきてくれたの。店長、手術が終わるまでずっと龍聖君のこと心配して待っててくれたんだよ。大丈夫だってわかったから、今さっき、会社に戻ってもらった」
「そうだったのか。店長さん、仕事中だったんだろ? それはとても悪いことをしたな」
龍聖君は申し訳なさそうな顔をした。
「……私がね、顔面蒼白でいたら、『旦那さんが頑張ってるのに、奥さんとして信じてあげないとダメだ』って言ってくれて。だから私、龍聖君の妻として、必ず目を覚ますようにって祈ってたんだよ」