とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「本当に? 嬉しい、すごく嬉しい。甘えても……いいのかな?」


「当たり前だろ」


龍聖君からの思わぬサプライズ。


心の中が喜びの感情で満たされ、子どもみたいにワクワクした。


毎日多忙だった龍聖君と、2人きりで「リベルテ」で過ごせるなんて。


この前焼肉に行って以来のお出かけ、すごく待ち遠しいよ。


「琴音」


龍聖君は、私を引き寄せた。


病院のベッドの上に座り、龍聖君は軽くキスをしてから、私を抱きしめた。


「本当にごめん。俺は、世界一バカな男だ。琴音を不安にさせて」


「バカじゃないよ。バカじゃないけど……でも、本当に今まで生きてきた中で1番不安で、心配だった」


「……これからはもう、絶対に心配かけないようにする」


龍聖君の腕に力がこもった。


まだあちこち痛いはずなのに……


「傷が開いちゃうからダメだよ。離して」


「あと少し。あと少しだけこうしていたい」


私は、龍聖君の胸に顔を埋め、抱きしめられてることに現実を感じた。


本当に……この人は生きてる。


生きて笑ってくれてるんだ。


龍聖君……


私はあなたのことが大好きだよ。


世界中で1番、愛してるから。
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