とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
この世の終わりまで一緒に
『ホテル リベルテ』の特別室。


この前碧達と集まった時よりもさらにランクが上がっている。


どこか異世界にでも迷い込んでしまったと思うほど、ここだけは別空間のようで、世界中でたった2人しかいないような感覚に陥ってしまう。


「美味しい食事もいただいたのに、こんな素敵なお部屋まで。何だか申し訳ないよ」


「ここは各界のV.I.P.が泊まる『リベルテ』の中で最上級の部屋だ。社長の好意で空けてもらえた。琴音をゆっくりさせてあげたいって言ったら、ぜひって。両親は本当に…息子を守ってくれたって琴音に感謝してる」


「守るなんて、私は何もしてないのに…こんなの有難過ぎて、私の方こそ何てお礼を言えばいいのか」


この部屋ならきっと、1泊3桁以上はするはず。


本当に…甘えてもいいのかな?


「お礼なんて気にしなくていい。琴音は家族なんだから。今夜はお前とゆっくり過ごしたいんだ。明日からはまた、忙しくなるから」
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