とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「え?」
その言葉につられて、私はすぐ横を歩く店長の顔を見上げた。
すると、店長はそこで歩みを止めた。
私の目をジーッと見てくる顔と顔の距離、ほんの数センチ。
あまりの近さに思わず体がガチガチに固まる。
目を逸らすにも逸らせなくて、そのままただ店長と見つめ合うしかなかった。
「目、ハートになってないね」
「え? えっ?」
バカみたいに2度聞き返すと、
「僕には脈が無いのかな?」
そう言って、一瞬、切なげな顔をしてから、ニコッと笑った。
さっきまで私を見ていた目が、眼鏡の奥で少しだけ細くなる。
「ちょっ、ちょっと待って下さい。店長、私をからかってますよね?」
「琴音ちゃんのことを? からかってるつもりはないけど? ただ、君の目がハートになってたら嬉しいなって思っただけ。だって、今日君を誘ったのは下心があるからだしね」
その言葉につられて、私はすぐ横を歩く店長の顔を見上げた。
すると、店長はそこで歩みを止めた。
私の目をジーッと見てくる顔と顔の距離、ほんの数センチ。
あまりの近さに思わず体がガチガチに固まる。
目を逸らすにも逸らせなくて、そのままただ店長と見つめ合うしかなかった。
「目、ハートになってないね」
「え? えっ?」
バカみたいに2度聞き返すと、
「僕には脈が無いのかな?」
そう言って、一瞬、切なげな顔をしてから、ニコッと笑った。
さっきまで私を見ていた目が、眼鏡の奥で少しだけ細くなる。
「ちょっ、ちょっと待って下さい。店長、私をからかってますよね?」
「琴音ちゃんのことを? からかってるつもりはないけど? ただ、君の目がハートになってたら嬉しいなって思っただけ。だって、今日君を誘ったのは下心があるからだしね」