とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
この辺りは他に誰もいないから、みんな久しぶりの再会にテンションが上がって、にぎやかに騒いでる。


こうしてじっくり見ると、30歳をとっくに過ぎた私達は、高校時代と比べて見た目に時の流れを感じてしまう。


こんなだったっけ? みたいな人もいて。


そんな中で、龍聖君と碧は本当にいつまでも輝いている。


特に龍聖君は大人のセクシーさも持ち合わせてるのに、まだまだ若々しくて、眩しいくらいに素敵で。


そういう私は……どうなんだろう?


全然変わらないと言われるのは、果たして褒め言葉なのかな?


少しは大人なレディーになれたのか、聞いてみたいけど……怖くて聞けない。


「ねえ、碧。絵麻ちゃんはつわりひどいんだよね? つらいよね、大丈夫なの?」


「うん。だから、今は実家に帰ってるよ」


碧も……もうすぐパパになる。


私に続いて、絵麻ちゃんもママになるんだ。
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