とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
結婚はまだみたいだけど、いつか必ず籍は入れるって……


そういうの、時期は本人同士でしか決められないもんね。


「龍聖も碧もパパになるなんてさ。なんか信じられないよな」


仲間の言葉にみんなうなづく。


「何でだよ! 俺達がパパでなんで悪い?」


「何でって……そう言われるとわかんないけどさ。でも、お前ら、2人ともバスケ部のマネージャーと結ばれてズルいっていうの。俺は絵麻ちゃんの大ファンだったのにさ」


「僕は、琴音先輩のファン……でした」


「まあ、結果的にはそうかも知れないけど、それは……仕方ないっていうか」


碧が困り顔で答えた。


「まあいいじゃん。バスケ部の可愛いマネージャーの2人が幸せなら」


仲間の1人が言ってくれた。


何だか、とっても嬉しい。


「そうだよ。琴音ちゃんも絵麻ちゃんもお母さんになるんだから応援するよ。赤ちゃん産まれたら抱かせて」


「うん、荒井君は子どもが大好きで保育士さんになったんだもんね。ぜひ抱っこしてあげてね」
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