とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「私、シュートする龍聖君を見て、いっつもドキドキしてたよ~」


絵麻ちゃんが言った龍聖君のポジション、スモールフォワードは、バスケの中ではロングシュートをしたり、スリーポイントシュートを打ったり、アウトサイドからの攻撃を仕掛け、点数を取る役割がある。


そんな役割を忠実にこなしてる龍聖君、ゴールをバンバン決めてる姿はこれ以上ないくらいカッコ良くて、チームではエース的な存在だった。


龍聖君も碧も、エースとリーダーとしてお互い信頼し合って試合に望んでた。


「絵麻の言う通り。龍聖のシュート、俺も毎回しびれたなぁ。龍聖と俺はもうバスケの試合に出ることはないかも知れないけど、でも、あの頃の思い出はずっと心の中にあるし、絶対に忘れることはないないよ。1番、俺達が青春してた時間だし、死ぬまで大切にしたい」


うなづく龍聖君。


碧の言葉、すごくわかる。


みんなと過ごした光景は、まぶたの裏にしっかりと焼き付けられてるから。


その映像、私だって絶対に消したくない。


「ねえ、鳳条君。今度バスケの試合観戦、連れてってほしいな~ね、お願い」
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