ROCKな人魚姫《前編》
そんな挨拶から始まり、
高明くんとは、説明会が始まってからも会話が続いた。
本当に彼は話しやすい人だ。
人見知りなあたしだけど、すぐに打ち解けた。これなら、すでに友達がたくさん出来たのも納得できる。
この授業がとりたいだの、
英語は苦手だの、
高明くんとの会話のお陰で、大学生らしくなってきたと実感した。
そんなたわいもない会話の流れで、
どういうわけだか、楽器やってる、バンドやりたいんだという話になっていた。