ROCKな人魚姫《前編》
カーテンの隙間から太陽の日差しが差し込み、眩しくて目を覚ました。
「おはよう。いつの間にか寝ちゃってたね。」
先に起きていたエミは、あたしが目を開けたのを見て、まだ眠そうに目をこすっていた。
気づけば、布団もかけずテーブルの脇で眠ってしまっていたあたしたち。
「おはよ。ってか、この部屋酒臭すぎ!!」
不快なまでに、アルコール臭い部屋。
窓を開けて、新鮮な空気を取り込む。
「あー外の空気は気持ちいいや。」
外に向かって思いっきり伸びをする。
「学校行く準備しなきゃ。」
シャワーを借り、化粧をしてエミの部屋を出る準備をする。
アイラインを描きながら、あたしはエミに告げた。