ROCKな人魚姫《前編》


あと数時間後には、ステージの上。


その時が刻々と迫っている。


授業どころではなく、授業が終わるまでの90分、ひたすら時計とにらめっこした。





時間が来ると、

「またね。」

と、愛子と恵に声をかけ、すぐに教室を出た。



ライブハウスに向かう前に、行っておきたい場所があった。



喫煙所。




入学してからのいろいろな思いをここで再びつめこんでから、ライブハウスに向かいたかった。







< 167 / 202 >

この作品をシェア

pagetop