ROCKな人魚姫《前編》



ついに月曜日がやってきた。初めてサークルの部員たちと顔合わせする。


ミーティング場所は、喫煙所前。

始まる少し前に喫煙所から出ればいいやと思って、あたしは、いつもの喫煙所に向かった。



今日は、高明くんはいない。

時間も早いせいか、シノブとユウの姿もない。


知り合いのいない喫煙所。


あたしは、思わず買ってしまったタバコの封を開け、一本取り出し火をつけた。


高明くんのタバコとは違う、1mmのメンソール。


軽いし、メンソールだし、こっちのが吸いやすい。




サークルには、高明くんはいない。
すごく緊張するけど、あたしの力で積極的にならなくてはいけない。

煙を吐きながらそう自分に言い聞かせる。



タバコが短くなるころ、部員らしき人たちが集まってきたので、灰皿にタバコを押し付け、外へ出た。










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