好きな人の婚約が決まりました。好きな人にキスをされました。
「お兄様と結婚する女性がどんな方か、早く会ってみたかったの。こんなに綺麗な人でびっくりしたわ」
ゾフィーの言う通り、リズベットはとても美しい人だった。
明るく柔らかな色合いの髪に、エメラルドのような大きな瞳。上品で気高く、優しげな雰囲気まで併せ持っている。まるで妃になるために生まれてきたような女性だとメリンダは感じた。
「ありがとうございます、殿下。ですが、先ほどステファン殿下にもお会いしてきたのですが、彼はわたくしがお気に召さなかった様子でしたわ」
「まあ、お兄様が……?」
ほんのりと表情を曇らせるリズベットに、メリンダはビクリと身体を震わせる。
「ええ。頑張って色々と話しかけてみたのですが、お返事をしてくださらなくて……数年前に一度だけお会いしたときには、優しく笑いかけてくださったのですが」
心臓がドッドッと嫌な音を立てて鳴り響く。メリンダは密かに聞き耳を立てつつ、二人から少し距離を取った。
ゾフィーの言う通り、リズベットはとても美しい人だった。
明るく柔らかな色合いの髪に、エメラルドのような大きな瞳。上品で気高く、優しげな雰囲気まで併せ持っている。まるで妃になるために生まれてきたような女性だとメリンダは感じた。
「ありがとうございます、殿下。ですが、先ほどステファン殿下にもお会いしてきたのですが、彼はわたくしがお気に召さなかった様子でしたわ」
「まあ、お兄様が……?」
ほんのりと表情を曇らせるリズベットに、メリンダはビクリと身体を震わせる。
「ええ。頑張って色々と話しかけてみたのですが、お返事をしてくださらなくて……数年前に一度だけお会いしたときには、優しく笑いかけてくださったのですが」
心臓がドッドッと嫌な音を立てて鳴り響く。メリンダは密かに聞き耳を立てつつ、二人から少し距離を取った。