幼馴染みの秘めた溺愛 ~お前は女神でヒーローで
最初は樹王と一緒に暮らす生活にドキドキしたけど、二か月も経つとすっかり慣れ、前からこの生活だったような気さえするほど。
今日はお母さんが泊まりで親戚の家に行ったから、私が夕飯係。
ふぅ、七月の半ばを過ぎると暑いなぁ…
でもそうめんだと樹王は物足りないよね、お肉がっつり焼いちゃおう!などと独り言を言いながら料理をする。
誰かのために作るって楽しいかも、ふふ。
「これでよし。ちょっと夕飯の時間には早いけど…ま、いーよね」
弟を呼びに行く感覚で、樹王のいる二階の奥の部屋のドアをノックし、ガチャリと開けながら言う。
「樹王、ごはんできたよー」
すると、こちらに背を向けたままやたら焦った声が…
「うわぁ!ちょっ、な!見るなよ!来るなよ!」
その言葉が途切れた途端、パソコンからセクシー女優らしき喘ぎ声が流れ…
樹王の「わあぁ!」という声と共に、それはプツリと途絶えた。
「あっ、こっ…これは…」
と焦る樹王に「夕飯できたから好きな時に降りてきてねー」と軽く言うと、私は台所に戻った。
けど、後からじわじわと後悔が…
あの慌てようって…アレよね…殿方がする…アレ…
わー!どーしよ!弟でさえそんな場面に遭遇したことないのにー!うわー!
ふと目に入った、鏡に映った私は茹でダコ状態。
だってだって私、BL(ボーイズラブ)漫画描いてるけど…
リアルの男子なんて知らないもん…
今日はお母さんが泊まりで親戚の家に行ったから、私が夕飯係。
ふぅ、七月の半ばを過ぎると暑いなぁ…
でもそうめんだと樹王は物足りないよね、お肉がっつり焼いちゃおう!などと独り言を言いながら料理をする。
誰かのために作るって楽しいかも、ふふ。
「これでよし。ちょっと夕飯の時間には早いけど…ま、いーよね」
弟を呼びに行く感覚で、樹王のいる二階の奥の部屋のドアをノックし、ガチャリと開けながら言う。
「樹王、ごはんできたよー」
すると、こちらに背を向けたままやたら焦った声が…
「うわぁ!ちょっ、な!見るなよ!来るなよ!」
その言葉が途切れた途端、パソコンからセクシー女優らしき喘ぎ声が流れ…
樹王の「わあぁ!」という声と共に、それはプツリと途絶えた。
「あっ、こっ…これは…」
と焦る樹王に「夕飯できたから好きな時に降りてきてねー」と軽く言うと、私は台所に戻った。
けど、後からじわじわと後悔が…
あの慌てようって…アレよね…殿方がする…アレ…
わー!どーしよ!弟でさえそんな場面に遭遇したことないのにー!うわー!
ふと目に入った、鏡に映った私は茹でダコ状態。
だってだって私、BL(ボーイズラブ)漫画描いてるけど…
リアルの男子なんて知らないもん…