帰国子女の彼と過ごす日々はきっと甘くなるだろう
〇隣の御屋敷
梨沙 「ママ!」
ママ 「あっ、梨沙起きたの?部屋覗いたら寝てたから起こさなかったんだけど」
梨沙 「音がうるさくて起きちゃったの、この人達は?」
ママ 「隣の陽翔(はると)くんが戻ってくるんだって」
梨沙 「え!陽くん?」
ママ 「そう、憶えてる?」
梨沙 「顔はちょっと憶えてないかな、この庭で遊んでたっていうのは記憶があるけど」
私の家の倍くらいある大きな御屋敷の庭でなんとなく幼稚園の時に遊んでたような気はする。
でも小学校に入る前に外国に引っ越してしまったのだ。
それからはずっと空き家だった。
ママ 「もう電化製品も古いしね、オール電化にするって連絡を受けたの、1週間でとりあえず必要なリフォームをしてしまいたいんだって」
梨沙 「そうなんだ、ママは連絡取ってたんだね」
ママ 「そうよ、時々換気もしたりしてね」
梨沙 「知らなかった……」
ママ 「それで、はい!」
1枚の紙を渡された。
石上家リフォーム施行日程?
ママ 「立ち会いよろしく。明日から冬休みでしょ(笑)」
梨沙 「え?私?」
ママ 「ママ、仕事が忙しいもん。梨沙が休みだから門と家の鍵の開け閉めよろしくね」
そんなぁ……ひとこと言ってくれてもよくない?
そりゃ、クリスマスイヴもクリスマスもデートする相手なんていないけどさ、娘の都合ってもんをちょっとは聞いて欲しかったな……
梨沙は紙を見ながら家へ戻った。
〇梨沙の部屋
頼まれると断れない性格はママの勝手な事後報告のせいじゃないかなと思う。
ママは結構自由な性格で明るいけどちょっと忘れっぽくてドジなところもあるママ
本当に仕方ないなぁと私がついフォローしてしまうのだ。
パパは穏やかな性格だからきっとパパもママのフォローをしてきたんだろうなとパパに似た自分の性格を諦めた。
〇梨沙の家のダイニング
3人で夕食をとっていた。
パパ 「陽翔くんはいつ日本に帰ってくるんだい?」
ママ 「確か30日って言ってたと思うわ、パパはもうお休みよね、一緒に迎えに行きましょ」
ママはにっこり笑っていた。
またママの策略だ。
パパが休みに入っても用事があればどうしたんだろう……
食べながらママを見てしまっていた。
パパ 「30日だね、わかった迎えに行こう」
ママ 「梨沙は夕食の支度をお願いね、お鍋にでもしましょうか」
梨沙 「はーい」
まあ、逆らう理由もない
役割も決めてる。
梨沙 「元旦は友達と初詣に行くからね」
ママ 「あら、それなら陽翔くんも連れていったら?」
梨沙 「何で?」
ママ 「1人で寂しくお正月を過ごすなんて退屈でしょ、あと学校が始まるまでに色々揃えなきゃだし、一緒に買い物とか行ってあげてね」
梨沙 「女子高生だけの中に居るより家の方が楽だと思うよ。あとね私にも宿題というものがあってね……」
ママ 「当然宿題は大事よ、でも一日中勉強する?」
梨沙 「う〜一日中は……別に……」
ママ 「でしょ?1日のうち2時間でも陽翔くんの買い物に付き合うくらいできるわよね」
ニコッ
梨沙 「……わかった、でも向こう次第だからね」
ママ 「それは2人にまかすわ」
パパ 「梨沙、用事がある時は早めにママに言うように(笑)」
梨沙 「はい……ご馳走様」
食器を下げてポテチとコーラを持って2階に上がった
ママ 「太るよ!」
梨沙 「いいもん!」
梨沙 「ママ!」
ママ 「あっ、梨沙起きたの?部屋覗いたら寝てたから起こさなかったんだけど」
梨沙 「音がうるさくて起きちゃったの、この人達は?」
ママ 「隣の陽翔(はると)くんが戻ってくるんだって」
梨沙 「え!陽くん?」
ママ 「そう、憶えてる?」
梨沙 「顔はちょっと憶えてないかな、この庭で遊んでたっていうのは記憶があるけど」
私の家の倍くらいある大きな御屋敷の庭でなんとなく幼稚園の時に遊んでたような気はする。
でも小学校に入る前に外国に引っ越してしまったのだ。
それからはずっと空き家だった。
ママ 「もう電化製品も古いしね、オール電化にするって連絡を受けたの、1週間でとりあえず必要なリフォームをしてしまいたいんだって」
梨沙 「そうなんだ、ママは連絡取ってたんだね」
ママ 「そうよ、時々換気もしたりしてね」
梨沙 「知らなかった……」
ママ 「それで、はい!」
1枚の紙を渡された。
石上家リフォーム施行日程?
ママ 「立ち会いよろしく。明日から冬休みでしょ(笑)」
梨沙 「え?私?」
ママ 「ママ、仕事が忙しいもん。梨沙が休みだから門と家の鍵の開け閉めよろしくね」
そんなぁ……ひとこと言ってくれてもよくない?
そりゃ、クリスマスイヴもクリスマスもデートする相手なんていないけどさ、娘の都合ってもんをちょっとは聞いて欲しかったな……
梨沙は紙を見ながら家へ戻った。
〇梨沙の部屋
頼まれると断れない性格はママの勝手な事後報告のせいじゃないかなと思う。
ママは結構自由な性格で明るいけどちょっと忘れっぽくてドジなところもあるママ
本当に仕方ないなぁと私がついフォローしてしまうのだ。
パパは穏やかな性格だからきっとパパもママのフォローをしてきたんだろうなとパパに似た自分の性格を諦めた。
〇梨沙の家のダイニング
3人で夕食をとっていた。
パパ 「陽翔くんはいつ日本に帰ってくるんだい?」
ママ 「確か30日って言ってたと思うわ、パパはもうお休みよね、一緒に迎えに行きましょ」
ママはにっこり笑っていた。
またママの策略だ。
パパが休みに入っても用事があればどうしたんだろう……
食べながらママを見てしまっていた。
パパ 「30日だね、わかった迎えに行こう」
ママ 「梨沙は夕食の支度をお願いね、お鍋にでもしましょうか」
梨沙 「はーい」
まあ、逆らう理由もない
役割も決めてる。
梨沙 「元旦は友達と初詣に行くからね」
ママ 「あら、それなら陽翔くんも連れていったら?」
梨沙 「何で?」
ママ 「1人で寂しくお正月を過ごすなんて退屈でしょ、あと学校が始まるまでに色々揃えなきゃだし、一緒に買い物とか行ってあげてね」
梨沙 「女子高生だけの中に居るより家の方が楽だと思うよ。あとね私にも宿題というものがあってね……」
ママ 「当然宿題は大事よ、でも一日中勉強する?」
梨沙 「う〜一日中は……別に……」
ママ 「でしょ?1日のうち2時間でも陽翔くんの買い物に付き合うくらいできるわよね」
ニコッ
梨沙 「……わかった、でも向こう次第だからね」
ママ 「それは2人にまかすわ」
パパ 「梨沙、用事がある時は早めにママに言うように(笑)」
梨沙 「はい……ご馳走様」
食器を下げてポテチとコーラを持って2階に上がった
ママ 「太るよ!」
梨沙 「いいもん!」