帰国子女の彼と過ごす日々はきっと甘くなるだろう
バレンタイン
〇陽翔の家
今日は2月14日
朝ごはんの時に陽くんにお弁当とチョコを渡した。
陽翔 「ありがとう。嬉しい」
嬉しそうにニコッと笑ってくれた。
陽翔 「あっ、梨沙、今日はこっちで2人で夕食を食べない?」
梨沙 「うん、いいけど……じゃあママに言っておくね」
〇生徒会室
放課後、生徒会メンバーでみんなでチョコを食べた。
後輩の女の子が買ってきてくれたのだ。
帰る前に先輩にLINEをする。
梨沙 〈少し会いたいんですがお時間取れますか?〉
吉永 〈いいよ、駅前でいい?〉
梨沙 〈はい〉
梨沙は生徒会室の鍵を閉めていつもと反対の駅前の方に歩いて行った。
〇駅前
先輩はもう来ていて、見つけると梨沙は走って行った。
梨沙 「すみません、お待たせしました」
吉永 「ううん、ちょうど買い物に出てたんだ」
梨沙 「あの、これチョコレートです。受け取ってください」
吉永 「いいの?」
梨沙 「はい」
吉永 「去年はみんなからだったけど、これは?」
梨沙 「私からです。先輩には本当に入学前からお世話になったので最後に渡したくて……」
吉永 「え?最後なの?」
梨沙 「え?」
吉永 「えーっと、僕が梨沙ちんと付き合いたいっていったら?」
梨沙 「せん……ぱい?」
吉永 「恥ずかしいな、もっと早くに大学が決まってたら告白してたんだけど……えっと県内の大学に決まったよ、それで梨沙ちんにその……彼女になって欲しくて……」
照れくさそうに先輩は告白してくれた。
梨沙 (先輩、こんな顔もするんだ……)
梨沙 「すみれ先輩じゃなくて、私で合ってますか?」
思わず聞き返してしまった、それもすみれ先輩の名前まで出して……
吉永 「よく言われるけど石橋はもう同士って感じかな、ずっと気になってたのは梨沙ちんだよ」
梨沙 (片思いじゃなかったんだ、でも確かに生徒会内で付き合ってるなんてみんなに知られるのも役員もやりにくいだろうし、受験終わってからと思ってくれてたんだ)
梨沙 「よろしくお願いします。」
無意識にそう返事していた。
吉永 「こちらこそ」
先輩が手を出してくれて、私はゆっくり握り返した。
すると軽く引き寄せられてハグをしてくれた。
梨沙 (懐かしい……先輩の匂いだ)
先輩の付けていた香水の匂いは好きだった。
吉永 「次は卒業式かな、会えるのは」
梨沙 「そうですね(笑)」
梨沙のLINEの音がした。
すみませんと言ってLINEを見る。
陽翔 〈もう帰った?〉
陽くんからだった。
梨沙 「先輩、すみません、今日夕食を作らないといけなくて……」
吉永 「うん、また連絡するよ、梨沙」
梨沙 「え?」
顔が真っ赤になった。
吉永 「ハハッ、呼び捨てにしてみた」
梨沙 「ありがとうございます、失礼します」
梨沙は小走りで帰っていった。
今日は2月14日
朝ごはんの時に陽くんにお弁当とチョコを渡した。
陽翔 「ありがとう。嬉しい」
嬉しそうにニコッと笑ってくれた。
陽翔 「あっ、梨沙、今日はこっちで2人で夕食を食べない?」
梨沙 「うん、いいけど……じゃあママに言っておくね」
〇生徒会室
放課後、生徒会メンバーでみんなでチョコを食べた。
後輩の女の子が買ってきてくれたのだ。
帰る前に先輩にLINEをする。
梨沙 〈少し会いたいんですがお時間取れますか?〉
吉永 〈いいよ、駅前でいい?〉
梨沙 〈はい〉
梨沙は生徒会室の鍵を閉めていつもと反対の駅前の方に歩いて行った。
〇駅前
先輩はもう来ていて、見つけると梨沙は走って行った。
梨沙 「すみません、お待たせしました」
吉永 「ううん、ちょうど買い物に出てたんだ」
梨沙 「あの、これチョコレートです。受け取ってください」
吉永 「いいの?」
梨沙 「はい」
吉永 「去年はみんなからだったけど、これは?」
梨沙 「私からです。先輩には本当に入学前からお世話になったので最後に渡したくて……」
吉永 「え?最後なの?」
梨沙 「え?」
吉永 「えーっと、僕が梨沙ちんと付き合いたいっていったら?」
梨沙 「せん……ぱい?」
吉永 「恥ずかしいな、もっと早くに大学が決まってたら告白してたんだけど……えっと県内の大学に決まったよ、それで梨沙ちんにその……彼女になって欲しくて……」
照れくさそうに先輩は告白してくれた。
梨沙 (先輩、こんな顔もするんだ……)
梨沙 「すみれ先輩じゃなくて、私で合ってますか?」
思わず聞き返してしまった、それもすみれ先輩の名前まで出して……
吉永 「よく言われるけど石橋はもう同士って感じかな、ずっと気になってたのは梨沙ちんだよ」
梨沙 (片思いじゃなかったんだ、でも確かに生徒会内で付き合ってるなんてみんなに知られるのも役員もやりにくいだろうし、受験終わってからと思ってくれてたんだ)
梨沙 「よろしくお願いします。」
無意識にそう返事していた。
吉永 「こちらこそ」
先輩が手を出してくれて、私はゆっくり握り返した。
すると軽く引き寄せられてハグをしてくれた。
梨沙 (懐かしい……先輩の匂いだ)
先輩の付けていた香水の匂いは好きだった。
吉永 「次は卒業式かな、会えるのは」
梨沙 「そうですね(笑)」
梨沙のLINEの音がした。
すみませんと言ってLINEを見る。
陽翔 〈もう帰った?〉
陽くんからだった。
梨沙 「先輩、すみません、今日夕食を作らないといけなくて……」
吉永 「うん、また連絡するよ、梨沙」
梨沙 「え?」
顔が真っ赤になった。
吉永 「ハハッ、呼び捨てにしてみた」
梨沙 「ありがとうございます、失礼します」
梨沙は小走りで帰っていった。