帰国子女の彼と過ごす日々はきっと甘くなるだろう
〇石上家
今日は12月30日、午前中ですべての工事が終わった。
業者さんに頭を下げて最後に門の鍵を閉めた。
朝早くにママに起こされて
ママ 「パパと買い物に行ってくるから隣最後に閉めてね」
と出て行った。
今日はママがいるからゆっくり寝れると思ったのにー
〇梨沙の家のダイニング
梨沙 (お昼……何食べようかな)
そういえば、この1週間隣の家につきっきりでどこにも行ってないや
考えていると梨沙の携帯にLINEがはいってきた。
友達の亜子(あこ)だ
亜子 〈会長がいた!あっ、元会長〉
梨沙 〈どこに?〉
亜子 〈駅前のハンバーガーショップ〉
駅前かぁ……
亜子 〈例の石橋先輩といる〉
え?
梨沙 〈やっぱり付き合ってんのかなぁ〉
亜子 〈でも、はっきり聞いた訳じゃないんでしょ?〉
梨沙 〈そうだけど、、、〉
亜子 〈今から来る?〉
梨沙 〈行く間に帰るかもじゃん〉
亜子 〈すぐ帰るとも限らないじゃん〉
それもそうか……持ち帰りにしてないなら食べる時間くらいは店舗にいるのか
まあ、夜まで暇だし
梨沙 〈じゃあ、行く!〉
〇駅前のハンバーガーショップ
梨沙の家から駅前までは学校を過ぎなきゃ行けないので、自転車を必死でこいだ
店に入ると亜子を見つけ、自分もハンバーガーセットを注文して亜子の前に座る。
梨沙 「遅かったかな…」
亜子 「まだいるよ、トイレ近くの奥の方」
梨沙はコーラをゴクゴクと飲む
梨沙 「自転車こんなに急いでこいだの久しぶりだよ、明日筋肉痛だー」
亜子 「いい運動になったでしょ(笑)」
梨沙 「うん……どうしよう、声かけた方がいいかな」
亜子 「そりゃここまで来たんなら行かなきゃ」
梨沙 「そうだよね……」
亜子は同じ中学でバスケ部で仲良かった友達だ。
2年で同じクラスになり、唯一私の好きな人を知っている子だ。
もちろんぽっちゃりしていたことも知ってるからいつもスタイルの良さを褒めてくれるのだ。
私のバスケの実力は……レギュラーでは一度も使われたことはないと言っておこう。
ちなみに亜子には男子バスケ部に彼氏がいる。
男子バスケ部の練習が終わるのを待っていて先輩を見かけたそうだ。
亜子 「梨沙は可愛くてスタイルもよくなったしモテるでしょーに、なぜ先輩?」
梨沙 「だって優しいんだもん」
亜子 「でも卒業しちゃうんだよ?」
梨沙 「そうだけど……告白されてもつい先輩と比べちゃって、子供っぽいというか……」
亜子 「大人っぽい人が好きなのね」
梨沙は頷いた。
行っておいでよと亜子に促されて席を立った。
トイレ近くに行くと吉永先輩とすみれ先輩は隣同士で座っていた。
近い……
梨沙 「こんにちは」
吉永 「梨沙ちん!」
先輩はにっこりと微笑んでくれる。
すみれ 「偶然ね」
梨沙 「はい、先輩方は勉強ですか?」
机の上には問題集が広げてあった。
吉永 「そうなんだよ、塾の帰りなんだ」
梨沙 「そうですか、大変ですね」
すみれ 「梨沙ちんはデート?」
梨沙 「いえ、そんなデートなんてする相手いませんから……友達の彼氏が部活終わるまで時間あるから呼ばれて……」
吉永 「相変わらず梨沙ちんは優しくて友達思いだよね」
すみれ 「あら?私だって勉強に付き合ってあげてるのに……」
吉永 「あっ、ごめん、ごめん」
先輩の嬉しそうな笑顔が今日は何故かつらい
梨沙 「あっ、トイレに来たんでした。失礼します。」
とりあえずトイレで手を洗い鏡で前髪を触っていた。
ドアが開いてすみれ先輩が入ってくる。
梨沙 「あっ」
今日は12月30日、午前中ですべての工事が終わった。
業者さんに頭を下げて最後に門の鍵を閉めた。
朝早くにママに起こされて
ママ 「パパと買い物に行ってくるから隣最後に閉めてね」
と出て行った。
今日はママがいるからゆっくり寝れると思ったのにー
〇梨沙の家のダイニング
梨沙 (お昼……何食べようかな)
そういえば、この1週間隣の家につきっきりでどこにも行ってないや
考えていると梨沙の携帯にLINEがはいってきた。
友達の亜子(あこ)だ
亜子 〈会長がいた!あっ、元会長〉
梨沙 〈どこに?〉
亜子 〈駅前のハンバーガーショップ〉
駅前かぁ……
亜子 〈例の石橋先輩といる〉
え?
梨沙 〈やっぱり付き合ってんのかなぁ〉
亜子 〈でも、はっきり聞いた訳じゃないんでしょ?〉
梨沙 〈そうだけど、、、〉
亜子 〈今から来る?〉
梨沙 〈行く間に帰るかもじゃん〉
亜子 〈すぐ帰るとも限らないじゃん〉
それもそうか……持ち帰りにしてないなら食べる時間くらいは店舗にいるのか
まあ、夜まで暇だし
梨沙 〈じゃあ、行く!〉
〇駅前のハンバーガーショップ
梨沙の家から駅前までは学校を過ぎなきゃ行けないので、自転車を必死でこいだ
店に入ると亜子を見つけ、自分もハンバーガーセットを注文して亜子の前に座る。
梨沙 「遅かったかな…」
亜子 「まだいるよ、トイレ近くの奥の方」
梨沙はコーラをゴクゴクと飲む
梨沙 「自転車こんなに急いでこいだの久しぶりだよ、明日筋肉痛だー」
亜子 「いい運動になったでしょ(笑)」
梨沙 「うん……どうしよう、声かけた方がいいかな」
亜子 「そりゃここまで来たんなら行かなきゃ」
梨沙 「そうだよね……」
亜子は同じ中学でバスケ部で仲良かった友達だ。
2年で同じクラスになり、唯一私の好きな人を知っている子だ。
もちろんぽっちゃりしていたことも知ってるからいつもスタイルの良さを褒めてくれるのだ。
私のバスケの実力は……レギュラーでは一度も使われたことはないと言っておこう。
ちなみに亜子には男子バスケ部に彼氏がいる。
男子バスケ部の練習が終わるのを待っていて先輩を見かけたそうだ。
亜子 「梨沙は可愛くてスタイルもよくなったしモテるでしょーに、なぜ先輩?」
梨沙 「だって優しいんだもん」
亜子 「でも卒業しちゃうんだよ?」
梨沙 「そうだけど……告白されてもつい先輩と比べちゃって、子供っぽいというか……」
亜子 「大人っぽい人が好きなのね」
梨沙は頷いた。
行っておいでよと亜子に促されて席を立った。
トイレ近くに行くと吉永先輩とすみれ先輩は隣同士で座っていた。
近い……
梨沙 「こんにちは」
吉永 「梨沙ちん!」
先輩はにっこりと微笑んでくれる。
すみれ 「偶然ね」
梨沙 「はい、先輩方は勉強ですか?」
机の上には問題集が広げてあった。
吉永 「そうなんだよ、塾の帰りなんだ」
梨沙 「そうですか、大変ですね」
すみれ 「梨沙ちんはデート?」
梨沙 「いえ、そんなデートなんてする相手いませんから……友達の彼氏が部活終わるまで時間あるから呼ばれて……」
吉永 「相変わらず梨沙ちんは優しくて友達思いだよね」
すみれ 「あら?私だって勉強に付き合ってあげてるのに……」
吉永 「あっ、ごめん、ごめん」
先輩の嬉しそうな笑顔が今日は何故かつらい
梨沙 「あっ、トイレに来たんでした。失礼します。」
とりあえずトイレで手を洗い鏡で前髪を触っていた。
ドアが開いてすみれ先輩が入ってくる。
梨沙 「あっ」