もう恋なんてしないと決めていたのに、天才外科医に赤ちゃんごと溺愛されました
 歌声が近づいてくるのを聞き取って、名残惜しい気持ちはありながらも蒼史さんから離れる。

 でも、病室のドアが開く前についばむだけのキスが私の唇をかすめた。

「君に受け入れてもらった次は、優史の番だな。パパと呼んでもらえるようにがんばるよ」

 その直後、大和と一緒に優史が病室へ入ってくる。

 歌を歌っているから機嫌がいいと思ったのに私を見た瞬間大泣きしてしまい、大和も蒼史さんも慌てる羽目になった。
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