さよならの続き
「少し前に、金井くんと距離を置いてたんです。まだ気持ちのずれが上手く修正できてなくて…」
「…それは西嶋が帰ってきたことと関係ある?」
ドキッとしたけど、少し考えて首を横に振った。
「彼が帰ってきたことが最初のきっかけではあると思うんですけど、今私たちの間にある問題は、別の原因なんです」
「そっか。まあ、西嶋はふたりの仲を邪魔しようなんて思ってないだろうからな」
「それはわかります。なんだか父親みたいだなって」
「うーん、その言い回しも微妙なんだけどね」
「え?」
「いや、なんでもない」
ご飯が終わったらすぐ外回りに出るんだろう。
吉岡さんはハイペースで食べ進める。
「実はこの前社食で金井くんにも会ったけど、彼も元気なさそうに見えたよ」
「…そう、ですか。だとしたらそれは私が彼を不安にさせたせいです」
「自分を責めてがんじがらめになるのはよくないよ。恋人同士なんだから、うまくいかないときに片方だけに非があるって思ってたら解決しない。ちゃんと話し合ったほうがいいよ」
「…はい」
吉岡さんはにこりと笑って、『ごちそうさま』のポーズをして去って行った。
「…それは西嶋が帰ってきたことと関係ある?」
ドキッとしたけど、少し考えて首を横に振った。
「彼が帰ってきたことが最初のきっかけではあると思うんですけど、今私たちの間にある問題は、別の原因なんです」
「そっか。まあ、西嶋はふたりの仲を邪魔しようなんて思ってないだろうからな」
「それはわかります。なんだか父親みたいだなって」
「うーん、その言い回しも微妙なんだけどね」
「え?」
「いや、なんでもない」
ご飯が終わったらすぐ外回りに出るんだろう。
吉岡さんはハイペースで食べ進める。
「実はこの前社食で金井くんにも会ったけど、彼も元気なさそうに見えたよ」
「…そう、ですか。だとしたらそれは私が彼を不安にさせたせいです」
「自分を責めてがんじがらめになるのはよくないよ。恋人同士なんだから、うまくいかないときに片方だけに非があるって思ってたら解決しない。ちゃんと話し合ったほうがいいよ」
「…はい」
吉岡さんはにこりと笑って、『ごちそうさま』のポーズをして去って行った。