さよならの続き
昼過ぎ、眠気覚ましに休憩室まで歩いたら、ベンチに航平の姿があった。
久しぶりに間近に見たその姿に、ホッとして肩の力が抜けるのを感じた。
俯いていた航平が私の靴音に気づいて顔をあげ、あ、星野さん、と微笑む。
「お疲れさま」
「お疲れさまです」
「コーヒー?」
「いえ、紅茶です」
「紅茶じゃ眠気覚ましにならないぞ」
「紅茶もカフェイン入ってるんですよ、多少」
後ろでくすくす笑うのを聞きながら、自動販売機の紅茶のボタンを押す。
背中に感じる気配が心地いい。
こんなふうに会話をするのは、連休に海で会ったあの日以来だ。
聞いていいものか躊躇ったけど、これも雑談の範囲内だろう。
「午前中お休みしてたみたいですけど、体調悪かったんですか?」
「いや、ちょっと用事。その分仕事がたまってるのにこんなところで休んでる場合じゃないよな」
航平は苦笑いを浮かべる。
俯き気味のその顔が、なんとなく元気がなさそうに見えるのは気のせいだろうか。
久しぶりに間近に見たその姿に、ホッとして肩の力が抜けるのを感じた。
俯いていた航平が私の靴音に気づいて顔をあげ、あ、星野さん、と微笑む。
「お疲れさま」
「お疲れさまです」
「コーヒー?」
「いえ、紅茶です」
「紅茶じゃ眠気覚ましにならないぞ」
「紅茶もカフェイン入ってるんですよ、多少」
後ろでくすくす笑うのを聞きながら、自動販売機の紅茶のボタンを押す。
背中に感じる気配が心地いい。
こんなふうに会話をするのは、連休に海で会ったあの日以来だ。
聞いていいものか躊躇ったけど、これも雑談の範囲内だろう。
「午前中お休みしてたみたいですけど、体調悪かったんですか?」
「いや、ちょっと用事。その分仕事がたまってるのにこんなところで休んでる場合じゃないよな」
航平は苦笑いを浮かべる。
俯き気味のその顔が、なんとなく元気がなさそうに見えるのは気のせいだろうか。