さよならの続き
急につわりが楽になったという渚は、コンビニのサンドイッチを持参していた。
私も同じくコンビニで買ったおにぎりだ。
食べながら、くぐもった声で渚は言う。
「ねえ、有梨」
「ん?」
「西嶋さんのこと好き?」
「…うん」
陽太と別れた直後に、こんなふうに即答するのはおかしな話だと思う。
だけど、もう自分の気持ちに嘘はつきたくない。
叶わなくてもいい。私は航平のことが好きだ。
「やっと認めたね」
渚はいたずらに微笑む。
「でも片思いだからね」
「そこがおかしいと思うんだよね…西嶋さん、曖昧な態度ばっかりだし」
「どっちにしたって今は関わりもないし、見てるだけでいいよ」
渚は納得がいかない様子で口を尖らせたけど、航平はもう私に対して恋愛感情を持っていないのだからどうしようもない。
他愛ない会話をしていたらあっという間に昼休みが終わる時間になり、渚は「お局様に怒られる」と足早に戻って行った。
私も同じくコンビニで買ったおにぎりだ。
食べながら、くぐもった声で渚は言う。
「ねえ、有梨」
「ん?」
「西嶋さんのこと好き?」
「…うん」
陽太と別れた直後に、こんなふうに即答するのはおかしな話だと思う。
だけど、もう自分の気持ちに嘘はつきたくない。
叶わなくてもいい。私は航平のことが好きだ。
「やっと認めたね」
渚はいたずらに微笑む。
「でも片思いだからね」
「そこがおかしいと思うんだよね…西嶋さん、曖昧な態度ばっかりだし」
「どっちにしたって今は関わりもないし、見てるだけでいいよ」
渚は納得がいかない様子で口を尖らせたけど、航平はもう私に対して恋愛感情を持っていないのだからどうしようもない。
他愛ない会話をしていたらあっという間に昼休みが終わる時間になり、渚は「お局様に怒られる」と足早に戻って行った。