さよならの続き
数日後、仕事帰りにエレベーターホールへ向かう途中で吉岡さんの背中を見つけた。
「吉岡さん、お疲れ様です」
「あ、星野さん。お疲れ様」
「今日飲み会ですよね」
「うん、星野さんは参加しないんだっけ」
「もうこの前ので懲りたので、しばらくいいかなって」
吉岡さんはくすくす笑う。
「星野さんは酔ってて覚えてないだろうけど、椅子から落ちて倒れる寸前で西嶋が抱きとめたんだよ。そうじゃなかったら思いきり頭打って危なかったかもしれないね」
「え?意識が朦朧としてたっていうのは聞きましたけど…私倒れかけたんですか?」
「うん、周りは酔ってたし気づかなかったけど、西嶋はすぐ気づいて星野さんのところに駆けていったよ」
「…私、課長からは見えないくらいの位置にいたと思うんですけど」
「それだけ星野さんのこと気にかけてたってことだよ」
やっぱり彼は心配性の父親みたいだ。
だけど…
『有梨、俺……』
この前のはなんだったんだろう。
エレベーターのボタンを押すと、すぐに扉が開いた。
一緒に乗り込んで、1階のボタンを押す。
「吉岡さん、お疲れ様です」
「あ、星野さん。お疲れ様」
「今日飲み会ですよね」
「うん、星野さんは参加しないんだっけ」
「もうこの前ので懲りたので、しばらくいいかなって」
吉岡さんはくすくす笑う。
「星野さんは酔ってて覚えてないだろうけど、椅子から落ちて倒れる寸前で西嶋が抱きとめたんだよ。そうじゃなかったら思いきり頭打って危なかったかもしれないね」
「え?意識が朦朧としてたっていうのは聞きましたけど…私倒れかけたんですか?」
「うん、周りは酔ってたし気づかなかったけど、西嶋はすぐ気づいて星野さんのところに駆けていったよ」
「…私、課長からは見えないくらいの位置にいたと思うんですけど」
「それだけ星野さんのこと気にかけてたってことだよ」
やっぱり彼は心配性の父親みたいだ。
だけど…
『有梨、俺……』
この前のはなんだったんだろう。
エレベーターのボタンを押すと、すぐに扉が開いた。
一緒に乗り込んで、1階のボタンを押す。