さよならの続き
「悪いけど、プレゼントは買ってないんだ。欲しいの聞かせて。夜買いに行こう」
「いいよ、そんなの」
「いや、元々買うつもりでいたから。ただ、要らないもんあげてもなーって思ってさ」
「…ありがとう。考えとくね」
「ホントは、婚約指輪の予定だったんだけどね」
「…ごめん」
「謝るなって。今となってはもうどうしようもない話なんだから」
平然と笑い飛ばしてくれた陽太に、少し救われた気持ちになった。
時間は6時だ。アラームよりも早く目覚めてしまったけど、陽太はいったん帰らないと着替えがない。
「夜、帰りにまた寄るよ」
「無理しないでいいよ。忙しいでしょ」
「プレゼント買いに行かなきゃだろ?」
陽太はニッと笑いながら玄関ドアを開け、そしてそのまま立ち止まった。
「…陽太?」
「…有梨。俺、やっぱり西嶋さんには敵わない。俺からの誕生日プレゼントなんて、必要ないみたいだ」
陽太がドアを大きく開く。
「いいよ、そんなの」
「いや、元々買うつもりでいたから。ただ、要らないもんあげてもなーって思ってさ」
「…ありがとう。考えとくね」
「ホントは、婚約指輪の予定だったんだけどね」
「…ごめん」
「謝るなって。今となってはもうどうしようもない話なんだから」
平然と笑い飛ばしてくれた陽太に、少し救われた気持ちになった。
時間は6時だ。アラームよりも早く目覚めてしまったけど、陽太はいったん帰らないと着替えがない。
「夜、帰りにまた寄るよ」
「無理しないでいいよ。忙しいでしょ」
「プレゼント買いに行かなきゃだろ?」
陽太はニッと笑いながら玄関ドアを開け、そしてそのまま立ち止まった。
「…陽太?」
「…有梨。俺、やっぱり西嶋さんには敵わない。俺からの誕生日プレゼントなんて、必要ないみたいだ」
陽太がドアを大きく開く。