さよならの続き
お昼が近くなってきた時間、もうひと頑張りだとパソコンを打つ手をとめて息を吐いたら電話が鳴った。
液晶に表示されたのは、私が営業事務を担当しているMRの八代さんだ。
普段メールでやりとりしていても、もちろんMRはPHSとスマホを持って動いている。
PHSに関しては、病院内だと携帯電話がつながらないことがあるからだ。
電話なんて珍しい、とのんきに思いながら受話器を取る。
「はい。5区、星野です」
「もしもし、星野さん」
その声は切羽詰まっていて、すぐに何かあったのだとわかった。
「星野さん、先週回った病院のデータ、間違ってないですか」
「え」
疑問形なのに確信のあるような言い方。加えて少し怒っている口調。
「ちょっと待ってください。確認します」
かがんでマウスをクリックし、システムを開いて先週一週間の日付を指定し、検索する。
液晶に表示されたのは、私が営業事務を担当しているMRの八代さんだ。
普段メールでやりとりしていても、もちろんMRはPHSとスマホを持って動いている。
PHSに関しては、病院内だと携帯電話がつながらないことがあるからだ。
電話なんて珍しい、とのんきに思いながら受話器を取る。
「はい。5区、星野です」
「もしもし、星野さん」
その声は切羽詰まっていて、すぐに何かあったのだとわかった。
「星野さん、先週回った病院のデータ、間違ってないですか」
「え」
疑問形なのに確信のあるような言い方。加えて少し怒っている口調。
「ちょっと待ってください。確認します」
かがんでマウスをクリックし、システムを開いて先週一週間の日付を指定し、検索する。