さよならの続き
「今日は本当に申し訳ありませんでした。あの、病院のほうは…」
「課長の指示で何とか回れました」
「そうですか」
ホッとした私の声がかんに触ったのか、彼は私を睨みつけた。
「こんなミスは前代未聞です。二度とないようにしてください」
「…はい。すみません」
八代さんがこんなに怒っているのを見るのは初めてで、ショックを受けながらデスクに戻った。
早くしないと明日のMRの仕事にだって響く。
粘り強くシステムにアクセスして更新されるのを待ち、その合間に紙ベースの営業記録を確認する。
先週分と今日の分の入力が終わり、ホッと一息ついたころ、辺りを見渡すともう人の姿はなくなっていた。
私の島の場所だけ電気がついていて、他は真っ暗で怖いくらいに静まり返っている。
時計は0時半を指している。
…終電にはもう間に合わないな。
乾燥して痛くなってきた目元をこすり、もう一度パソコンに目を遣ったその時。
「課長の指示で何とか回れました」
「そうですか」
ホッとした私の声がかんに触ったのか、彼は私を睨みつけた。
「こんなミスは前代未聞です。二度とないようにしてください」
「…はい。すみません」
八代さんがこんなに怒っているのを見るのは初めてで、ショックを受けながらデスクに戻った。
早くしないと明日のMRの仕事にだって響く。
粘り強くシステムにアクセスして更新されるのを待ち、その合間に紙ベースの営業記録を確認する。
先週分と今日の分の入力が終わり、ホッと一息ついたころ、辺りを見渡すともう人の姿はなくなっていた。
私の島の場所だけ電気がついていて、他は真っ暗で怖いくらいに静まり返っている。
時計は0時半を指している。
…終電にはもう間に合わないな。
乾燥して痛くなってきた目元をこすり、もう一度パソコンに目を遣ったその時。