さよならの続き
だけど、私はこれが終わらないと帰れない。
明日の八代さんの仕事にまた響いてしまうし、きっと指示を出さなければならない航平の負担も大きくしてしまうのだ。
「…心配してくれてありがとうございます。でも、もうすぐ終わりますし、大丈夫ですから」
「そっか」
伏目がちに呟いて、航平はデスクに戻って椅子に腰かけた。
「…え?課長、帰らないんですか?」
「一応管理者だからね。部下一人を残しておくわけにいかない」
「そんな…」
「俺はさっきまで寝てたから大丈夫。仕事なら俺もいくらでもあるし。でも、終わったら教えてくれ。車で送るよ。タクシーだと金もかかるだろ」
そんなの、結局私のためじゃない。
そう思ったけど、これ以上言い争ったって仕方ない。
私が仕事をしている限り航平も帰れないのなら、頑張って早く終わらせるしかない。
明日の八代さんの仕事にまた響いてしまうし、きっと指示を出さなければならない航平の負担も大きくしてしまうのだ。
「…心配してくれてありがとうございます。でも、もうすぐ終わりますし、大丈夫ですから」
「そっか」
伏目がちに呟いて、航平はデスクに戻って椅子に腰かけた。
「…え?課長、帰らないんですか?」
「一応管理者だからね。部下一人を残しておくわけにいかない」
「そんな…」
「俺はさっきまで寝てたから大丈夫。仕事なら俺もいくらでもあるし。でも、終わったら教えてくれ。車で送るよ。タクシーだと金もかかるだろ」
そんなの、結局私のためじゃない。
そう思ったけど、これ以上言い争ったって仕方ない。
私が仕事をしている限り航平も帰れないのなら、頑張って早く終わらせるしかない。