さよならの続き
あのあと冷静さを取り戻した陽太は、ごめん、と何度も頭を下げて謝った。
『本当にごめん。ひどいことして泣かせて、…挙句、最低なこと言った』
『…元はと言えば私が悪いの。こっちこそごめんなさい』
『その…大丈夫なのか?』
歯切れの悪い言い方で、何のことなのかはわかった。
『緊急避妊用のピルっていうのを処方してもらえるから、大丈夫』
『…そっか。ごめん』
互いに何度も『ごめん』のやりとりを繰り返して、最後にはなんだか可笑しくなって、『食べようか』とすっかり冷めた夕食を一緒に食べた。
テレビのバラエティ番組の笑い声が、私たちの空気を少し軽くしてくれた。
ぎこちなくも他愛のない会話をぽつりぽつりとして、車を長く停めておけない陽太は長居せずに帰って行った。
『本当にごめん。ひどいことして泣かせて、…挙句、最低なこと言った』
『…元はと言えば私が悪いの。こっちこそごめんなさい』
『その…大丈夫なのか?』
歯切れの悪い言い方で、何のことなのかはわかった。
『緊急避妊用のピルっていうのを処方してもらえるから、大丈夫』
『…そっか。ごめん』
互いに何度も『ごめん』のやりとりを繰り返して、最後にはなんだか可笑しくなって、『食べようか』とすっかり冷めた夕食を一緒に食べた。
テレビのバラエティ番組の笑い声が、私たちの空気を少し軽くしてくれた。
ぎこちなくも他愛のない会話をぽつりぽつりとして、車を長く停めておけない陽太は長居せずに帰って行った。