死神のマリアージュ
「よるっち~、飲みもの運ぶの手伝おうか」「俺も運ぶぜ」「俺も!」
「ありがと。男手があると助かる!」
「やっぱりミヤコちゃんのクラスの男子は、ただ礼儀正しいだけのお坊ちゃんじゃないのねえ。“ますますカッコいいオトコになる伸びしろ”を感じたわ。それにミヤコちゃんの受け答えも良いし。みんな、素晴らしい表情してる!あなたたち全員、すっごくモテるでしょ」と聞いたユキオくんに、「どうでしょうね」と無難に返す男子もいれば、開き直って「はい!」と答える男子もいたし、忍と界人はノーコメントで、ただ苦笑を浮かべているだけだったのが、返って「モテる」と肯定しているように、私には見えた。
「スペックの高い青春ねぇ。ステキ!」
「ユキオは感激屋で褒め上手だからな」
「ええっとマサキちゃん、ワタシ、今からシナモンロールを作ろうと思ってるんだけど」と言うユキオくんに、私は即「一緒に作りたいです」と答えた。
「そう言うと思って声かけたのよ。“ユキおじさんが作ったシナモンロール、雅希が食べたがってる”ってミヤコちゃんから聞いてたし。ワタシ、とっても嬉しいわ」
「ユキオくんが作ったシナモンロール、とても美味しかったです。あれからしばらくの間、家でシナモンロールを作ってました」
「まーは自分が納得するまで作り続けるタイプだからなあ。食べるほうの身にもなれっての」
「うちは家族人口多いから、みんなで分ければ毎日でも大した量を食べなくて良かったでしょ」
「そういえば、神谷くんと雅希は一緒に住んでるんだっけ」
「うん。父さんの兄弟の家族全員と一緒に住んでる」
「ちなみに俺の父さんは六人兄弟の四男で、俺は四人兄弟の次男っす」
「まあ。神谷家って大所帯なのねえ」
「はい。だからうちはそれなりに広いけど、よるちゃんちほどじゃないです」
「16人集まってパーティー開けるスペースとか、うちにはないっしょ」
「うん。忍、これ預かっといて」と私は言って、脱いだばかりの白いブラウスを忍に渡した。
「ありがと。男手があると助かる!」
「やっぱりミヤコちゃんのクラスの男子は、ただ礼儀正しいだけのお坊ちゃんじゃないのねえ。“ますますカッコいいオトコになる伸びしろ”を感じたわ。それにミヤコちゃんの受け答えも良いし。みんな、素晴らしい表情してる!あなたたち全員、すっごくモテるでしょ」と聞いたユキオくんに、「どうでしょうね」と無難に返す男子もいれば、開き直って「はい!」と答える男子もいたし、忍と界人はノーコメントで、ただ苦笑を浮かべているだけだったのが、返って「モテる」と肯定しているように、私には見えた。
「スペックの高い青春ねぇ。ステキ!」
「ユキオは感激屋で褒め上手だからな」
「ええっとマサキちゃん、ワタシ、今からシナモンロールを作ろうと思ってるんだけど」と言うユキオくんに、私は即「一緒に作りたいです」と答えた。
「そう言うと思って声かけたのよ。“ユキおじさんが作ったシナモンロール、雅希が食べたがってる”ってミヤコちゃんから聞いてたし。ワタシ、とっても嬉しいわ」
「ユキオくんが作ったシナモンロール、とても美味しかったです。あれからしばらくの間、家でシナモンロールを作ってました」
「まーは自分が納得するまで作り続けるタイプだからなあ。食べるほうの身にもなれっての」
「うちは家族人口多いから、みんなで分ければ毎日でも大した量を食べなくて良かったでしょ」
「そういえば、神谷くんと雅希は一緒に住んでるんだっけ」
「うん。父さんの兄弟の家族全員と一緒に住んでる」
「ちなみに俺の父さんは六人兄弟の四男で、俺は四人兄弟の次男っす」
「まあ。神谷家って大所帯なのねえ」
「はい。だからうちはそれなりに広いけど、よるちゃんちほどじゃないです」
「16人集まってパーティー開けるスペースとか、うちにはないっしょ」
「うん。忍、これ預かっといて」と私は言って、脱いだばかりの白いブラウスを忍に渡した。