死神のマリアージュ

自己紹介

「さあみんな~、遠慮しないでどんどん食べてね~」
「ごちそうが並んでるぅ!」「うお~っ!いっただっきま~っす!」
「唐揚げって冷めてもウマいんだなぁ」
「よるちゃん、これ全部ユキオくんが作ったの?」
「そーだよ」
「ポテチも!?」
「うん。私はジャガイモの皮むきを手伝ったくらいで、後は全部ユキおじさん作でーす」
「すげえ!」「感激ぃ!」「俺の胃袋、ガシッと鷲掴まれました~!」
「なんか、“幸せ”を感じる」「“愛”も忘れちゃダメよ」
「さすがロマンスの姫、ちなっちゃん!」
「は~いおまたせ~!ピザできました~!」

ユキオくんと、ちょうどキッチンにいた私が、できたてピザを運んでくると、全員から歓声が沸き上がった。

「みんな食物アレルギーはないって聞いたから、ひとまずシーフード系とお肉系、それからお野菜系に分けてみました。あともう1枚ずつ焼くからね」
「うを~っ!!」「焼肉ピザキターッ!!」「ユキオくん大好きですーっ!」
「男子どもの雄叫びが、全てを表現してる」
「それからあとはシナモンロールと焼き菓子と、果物を少し、用意しましょうか。みんな、飲みものは足りてるかしら?」
「今のところは大丈夫でーす!」
「じゃあいる人は、自分でキッチンに取りに行ってね」「了解~!」

そうしてキッチンのほうへ戻り始めた私を、界人が呼んだ。
< 112 / 359 >

この作品をシェア

pagetop