死神のマリアージュ
「こうなったら神谷!つべこべ言わずにぜひ俺の嫁になれ!」
「おーっとぉ!これは“交際ゼロ日目にプロポーズ”ってやつですかーっ!?」
「てか雅希はもうここにはいませんが」「か、かみやぁ・・・!」
「ツンデレ娘には強引な俺様系キャラがピッタリ合うっていう読みまでは良かったんだけどねえ、アヅチ、あんたは自分が強引な俺様系キャラじゃないってことを忘れてる」
「そりゃねえよちなっちゃん!ヨッシー、ちなっちゃんになんか言ってやってくれよぅ!」
「俺が言いたいことはちなっちゃんが言ってくれたから」「おい」
「あえてつけ加えるとすれば、そうだな・・おまえは強引な俺様系キャラって向いてないし似合わないし、なれないってことくらいかな」
「ヨッシーの辛口だけど的確な正論キターッ!」
「三大“ない”原則、“向いてない、似合わない、なれない”!」
「みんなひでーよっ」「ほらアヅチ、ポテチ食べて元気出しな」
「さ・・サンキュー安倍ちゃん。おまえ、今の俺に惚れたな?」「惚れてない」
「どこまでもめげないヤツ~」「“ない”原則に“惚れてない”と“めげない”も加えよう!」
「佐渡さんと魁くんはみんなの名前、もう覚えた?」
「うん、大体は」
「私も大体ね。時々間違えそうになっちゃうけど」
「まだ日が浅いからねえ。そーだ!みんな、自己紹介しようよ」
「いいね~」「名前だけじゃなくて、あだ名も言うことー!」
「順番は?」
「そうだね・・じゃあ白虎から時計回りにする?」
「ちょっと待った!それは俺から見て時計回りか?それともヨルっちから?」
「んー、じゃあ白虎から見て時計回りでいい?」
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