死神のマリアージュ
「さあどうぞ~。ピザ第二弾とシナモンロールよ。召し上がって」
「わーい!」「うまそう・・」「いい匂い!」
「シナモンロール、雅希が作ったの?」
「私は生地にシナモンをかけて、形を作っただけ」
「でもそれが、シナモンロールを美味しく作れるか否かの分かれ道なのよ。ダーリン、ピザを乗せたお皿がまだキッチンにあるから持ってきてくれる?」「おう」
悠希おじさんが立ち上がったのを機に、ユキオくんが私の隣を指して「ここ、座っていいかしら」と言った。
「どうぞ」
「だからね、いくら好きな人と一緒に暮らせるって言っても最初のころはすっごく寂しかったのよ。でも、悠里くんとサヤコちゃんがここに移り住んでくれて、ミヤコちゃんが生まれて、リキヤくんも生まれて。家族が増えて寂しさもようやくなくなったわ。ムダに広いと思うことは相変わらずだけど」
「確かにねー、“家族が増えた”って言っても結局この家に住んでいるのは合わせても6人だし。雅希と忍くんのところに比べると、やっぱうちの家族人口密度は低いよ。生まれてずーっとここに住んでる私でさえ、ムダに広いって思ってるくらいだから」
「いやいや、うちは少々特別だから。比べようがないっしょ」「うん」
「何々、“少々特別”って」
「うちは父さんの兄弟家族全員一緒に住んでるって話」
「わーい!」「うまそう・・」「いい匂い!」
「シナモンロール、雅希が作ったの?」
「私は生地にシナモンをかけて、形を作っただけ」
「でもそれが、シナモンロールを美味しく作れるか否かの分かれ道なのよ。ダーリン、ピザを乗せたお皿がまだキッチンにあるから持ってきてくれる?」「おう」
悠希おじさんが立ち上がったのを機に、ユキオくんが私の隣を指して「ここ、座っていいかしら」と言った。
「どうぞ」
「だからね、いくら好きな人と一緒に暮らせるって言っても最初のころはすっごく寂しかったのよ。でも、悠里くんとサヤコちゃんがここに移り住んでくれて、ミヤコちゃんが生まれて、リキヤくんも生まれて。家族が増えて寂しさもようやくなくなったわ。ムダに広いと思うことは相変わらずだけど」
「確かにねー、“家族が増えた”って言っても結局この家に住んでいるのは合わせても6人だし。雅希と忍くんのところに比べると、やっぱうちの家族人口密度は低いよ。生まれてずーっとここに住んでる私でさえ、ムダに広いって思ってるくらいだから」
「いやいや、うちは少々特別だから。比べようがないっしょ」「うん」
「何々、“少々特別”って」
「うちは父さんの兄弟家族全員一緒に住んでるって話」