死神のマリアージュ

幸せな未来の可能性を選ぶ

「おかえり~」「どうだった?」
「いやあ、めっちゃ良かった。俺の想像力が豊かになった気がする。おじさん、よるっち、サンキューっす」
「どういたしまして」「いつでも観に来て良いからね~」
「ところでキミたちは、さっき何の話で盛り上がってたの」
「双子の話」「まーが俺の姉ちゃんになりたがってるって話」
「なんだそれ」「ますます分からん」「やっぱり雅希ちゃんは“姉”がいいんだ」
「どっちかって言うと、雅希ちゃんは“姉キャラ”だよね~」「よるちゃんも!」
「私?」「うん。なんていうかー、“私について来い!”みたいな感じ」
「あ。分かる分かる」
「いや私には、“俺について来い”のオンナ版になっただけって気がするんだけど」
「近い!でもそこにはね、女としてのしなやかな強さとか、凛とした感じっていうのがあるわけよ」
「プラス、お姉ちゃんみたいに世話好きで、面倒見が良いしっかり者で」
「そ-そーそーそー!」
「よるちゃんはね、お姉ちゃんの中でも一番上のお姉ちゃん」
「つまり“長女タイプ”?」
「そう!で、雅希ちゃんはね、上にお兄ちゃんがいる長女かー、姉妹だったら上から二番目のお姉ちゃん」
「つまり雅希は“次女タイプ”だと」「うん」
「なかなか鋭い分析だね、トトさま」「でしょー?えへ」
「と言うトトさまは、断然“妹キャラ”ね」
「しかも“末っ子タイプ”確定!」「甘え上手どすから」
「姉妹談義で盛り上がってるところをなんですが、みんな~、コーヒーか紅茶でも飲む~?」というよるちゃんの提案に、みんな「おーっ!」「いいね~」「飲む!」と答えた。
< 135 / 359 >

この作品をシェア

pagetop