死神のマリアージュ
あまりの“つながり”続きに、私は驚きを隠せないまま、私の正面に座っている界人の顔を見ていた。

「おーっ!クリスマスイブじゃん!」
「おまえ、イケメンのくせにロマンチックだな」
「あぁいや、そんなことないって。この日が誕生日の人なら分かると思うけど、プレゼントとパーティーはクリスマスも兼ねてるし」
「なるほど」「親としては自然とそうするわな」
「それに学校も冬休みになったばっかだから、友だちと誕生パーティーしたことねえし」
「分かる!俺の誕生日なんて8月10日、“ハトの日”だぜ!?夏休み真っ只中プラス、お盆直近って時期(とき)に友だち呼んで盛大に誕生パーティー開くとか夢のまた夢って次元だし!界人よ!やっぱ俺たちって似た者同士だなっ!」
「でもクリスマスイブなら“彼女とお祝いする絶好のチャンス”というものがあるじゃない。その点アヅチの誕生日はまあ、そうね・・アヅチはそういう星の下に生まれてきたってことで」
「そりゃどういう意味だよ!」「界人くんとは似た者同士になり得ないってことよ」
「厳しい!」「けど惜しいとは思わない」「納得~」「ドンマイアヅチ!」
「みんな、たまには俺のこと慰めてくれよぅ!」
「励ますのが精一杯かな」「アヅチさんは打たれ強い人どすから」

真珠の誕生日は2月11日。
そして界人の誕生日は12月24日だったのか・・・。

私は二人――いや、6月生まれの忍も含めると三人――と深く強い絆でつながっている。
だから私たちは、いつか必ず出会うことになっていた。
そして界人とは、たとえ離れ離れになっても、「いつか必ず再会する可能性」を私たちは選んでいたから、私たちが再会したことは「現実」になったんだ―――。
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