死神のマリアージュ
「おっす!パーティー楽しかったか?」と一兄ちゃんに聞かれた私は頷いて応え、忍は「うん」と答えた。
「よしよし。この辺車停めるとこがなかったからちょっと歩くぞ~、の前に。雅希」
「なに」
「俺のブラウスは」
「・・・あ。忘れた」
そういえば私、シナモンロールを作るときにブラウスを脱いでからそのままブラウスを着てなかったせいか、ブラウスの存在自体をキレイに忘れてしまってた。
「忍、持ってないの」
「なぜに俺が?」
「預かっといてって頼んだでしょ」
「俺のせいかよ!?」
「はいはい、きょうだい同士の可愛い言い合いはそこまで~」
「私、ブラウス取ってくる」と言って踵を返すと、よるちゃんちのマンションのほうへ引き返し始めた。
私の背後では、「すぐ気づいて良かったな~」「てかブラウス脱いだまま放置だったらさ、結局俺の借りなくても良かったんじゃね?」という“兄と弟の会話”が聞こえて、ついクスッと笑いかけた、そのとき。
私の顔と動きが止まった。
あれ・・・?今の・・何。
「よしよし。この辺車停めるとこがなかったからちょっと歩くぞ~、の前に。雅希」
「なに」
「俺のブラウスは」
「・・・あ。忘れた」
そういえば私、シナモンロールを作るときにブラウスを脱いでからそのままブラウスを着てなかったせいか、ブラウスの存在自体をキレイに忘れてしまってた。
「忍、持ってないの」
「なぜに俺が?」
「預かっといてって頼んだでしょ」
「俺のせいかよ!?」
「はいはい、きょうだい同士の可愛い言い合いはそこまで~」
「私、ブラウス取ってくる」と言って踵を返すと、よるちゃんちのマンションのほうへ引き返し始めた。
私の背後では、「すぐ気づいて良かったな~」「てかブラウス脱いだまま放置だったらさ、結局俺の借りなくても良かったんじゃね?」という“兄と弟の会話”が聞こえて、ついクスッと笑いかけた、そのとき。
私の顔と動きが止まった。
あれ・・・?今の・・何。