死神のマリアージュ
『たまには界人にデレデレ甘えて頼ってやれよ』
『なんで私が』
『知ってるくせに。いくらあいつがイジられキャラでも、ずーっとツンだけってのはかわいそうっしょ。ほかの子に盗られたらどーすんのー?』
忍が言ったように、いつもツンツンしてばかりだったら、ほかの子に“盗られる”かも・・・なんて不安になったわけじゃない。
でも確かに、たまにはデレデレ甘える・・って私はそんなキャラじゃない!
けど、たまには素直な気持ちを界人に伝えてもいいじゃない。
って思ったのは、今日二度も未来のビジョンを視た(二度とも一瞬だったけど)せいで、少し弱気になってしまってるからかもしれない。最初のビジョンが「若くして病死」だったから・・。
そして私は次(二度目)のビジョンを選ぶと決めたんだ。
だから・・いいよね?私。
「・・うん」
「え?何?雅希。よく聞こえなかったからもう一回言っ・・」「ほかの男にプロポーズされても断り続ける」
「雅希。それって・・・」「おやすみ」
・・・やっぱり私、素直じゃない。
スマホ通話を切った後でしみじみそう思ってしまった私がハァとため息をついたとき、メッセージの受取音が鳴った。
『なんで私が』
『知ってるくせに。いくらあいつがイジられキャラでも、ずーっとツンだけってのはかわいそうっしょ。ほかの子に盗られたらどーすんのー?』
忍が言ったように、いつもツンツンしてばかりだったら、ほかの子に“盗られる”かも・・・なんて不安になったわけじゃない。
でも確かに、たまにはデレデレ甘える・・って私はそんなキャラじゃない!
けど、たまには素直な気持ちを界人に伝えてもいいじゃない。
って思ったのは、今日二度も未来のビジョンを視た(二度とも一瞬だったけど)せいで、少し弱気になってしまってるからかもしれない。最初のビジョンが「若くして病死」だったから・・。
そして私は次(二度目)のビジョンを選ぶと決めたんだ。
だから・・いいよね?私。
「・・うん」
「え?何?雅希。よく聞こえなかったからもう一回言っ・・」「ほかの男にプロポーズされても断り続ける」
「雅希。それって・・・」「おやすみ」
・・・やっぱり私、素直じゃない。
スマホ通話を切った後でしみじみそう思ってしまった私がハァとため息をついたとき、メッセージの受取音が鳴った。