死神のマリアージュ
俺は雅希だけに好かれたい
週が明けた月曜日の朝。
学園に着いた私は、自分のクラスに行く前に、特進クラス2年生の教室に向かった。
「俺も一緒に行こーか」と言ってくれた途端、女生徒たちに“つかまった”忍はもちろん置いてきた。
だって忍を待ってたら確実に人(生徒)が増えるし、私も“つかまって”しまうかもしれないし。
それに朝のホームルームが始まる前に、「用」を済ませておきたい。
用自体はすぐ済むことだ。あとは「あの人」が来てるのを願うばかり・・・。
忍は途中で置いてきたけど、2年生の教室がある2階までは、銀兄ちゃんと一緒だった。
なぜなら高等部3年生の教室は、3階にあるからだ。
言ってみれば、銀兄ちゃんとは途中まで同じ方向だったから一緒だったに過ぎないのだけれど、2階に着いたとき、銀兄ちゃんは「俺がついて行ったほうがいいのか?」と私に聞いてくれた。
「ううん。一人で行く」
今は誰にも言ってない――プレゼントをあげる界人にも秘密にしていること――だから、なるべく一人でやり遂げたい。
学園に着いた私は、自分のクラスに行く前に、特進クラス2年生の教室に向かった。
「俺も一緒に行こーか」と言ってくれた途端、女生徒たちに“つかまった”忍はもちろん置いてきた。
だって忍を待ってたら確実に人(生徒)が増えるし、私も“つかまって”しまうかもしれないし。
それに朝のホームルームが始まる前に、「用」を済ませておきたい。
用自体はすぐ済むことだ。あとは「あの人」が来てるのを願うばかり・・・。
忍は途中で置いてきたけど、2年生の教室がある2階までは、銀兄ちゃんと一緒だった。
なぜなら高等部3年生の教室は、3階にあるからだ。
言ってみれば、銀兄ちゃんとは途中まで同じ方向だったから一緒だったに過ぎないのだけれど、2階に着いたとき、銀兄ちゃんは「俺がついて行ったほうがいいのか?」と私に聞いてくれた。
「ううん。一人で行く」
今は誰にも言ってない――プレゼントをあげる界人にも秘密にしていること――だから、なるべく一人でやり遂げたい。