死神のマリアージュ
「やっぱり気分悪くなったじゃねえか」
「式の間は大丈夫だった」
「どうした。念、受け過ぎたか?」
「そんなところ・・・あ。石にヒビ入ってる。これ波動がキレイで気に入ってたのに」
「うわ。こりゃすごいな。それは外しておけ。浄化の気がなくなってるぞ。父さんが持っといてやるから」
「ありがと。それで今、気づいたんだけど。浄化の塩を持ってくるの忘れてた」
「マジか!水は忘れても塩だけは忘れんなっていつも言ってるだろ?」
「ごめん・・」
「ほら。これ持っとけ」
「父さんは大丈夫なの?」
「新から分けてもらうから大丈夫だ」
「やっと俺再登場!?てか雅希ちゃーん、なんか思ったより元気そうで。何よりだったね」
「うん。たぶん石と界人くんのおかげ」
「ほう?」「“界人くん”ねぇ?」
そう。
私にとって界人くんは、なんというか、「浄化」の作用が働く“気がする”人、なのだ。
一緒に遊んでいた4歳から6歳のころからずっと、界人くんと一緒にいても、界人くんから雑念や悪い気を受け取ることは、一切なかった。
むしろ私が気分が悪くなったとき、界人くんと一緒にいると、早く快方に向かう。
9年経ってもその「威力」は衰えてないようで、倒れそうなくらい気分が悪くて、割れそうなくらい頭痛かったのに、界人くんが男子保健室へ運んでくれた間に、私の症状はかなり良くなっていた。
それでいて、界人くん自身は一向に平気で、平然としているのも相変わらず。
だから界人くんはとても強い男の子だと、いつも思っていた。
「式の間は大丈夫だった」
「どうした。念、受け過ぎたか?」
「そんなところ・・・あ。石にヒビ入ってる。これ波動がキレイで気に入ってたのに」
「うわ。こりゃすごいな。それは外しておけ。浄化の気がなくなってるぞ。父さんが持っといてやるから」
「ありがと。それで今、気づいたんだけど。浄化の塩を持ってくるの忘れてた」
「マジか!水は忘れても塩だけは忘れんなっていつも言ってるだろ?」
「ごめん・・」
「ほら。これ持っとけ」
「父さんは大丈夫なの?」
「新から分けてもらうから大丈夫だ」
「やっと俺再登場!?てか雅希ちゃーん、なんか思ったより元気そうで。何よりだったね」
「うん。たぶん石と界人くんのおかげ」
「ほう?」「“界人くん”ねぇ?」
そう。
私にとって界人くんは、なんというか、「浄化」の作用が働く“気がする”人、なのだ。
一緒に遊んでいた4歳から6歳のころからずっと、界人くんと一緒にいても、界人くんから雑念や悪い気を受け取ることは、一切なかった。
むしろ私が気分が悪くなったとき、界人くんと一緒にいると、早く快方に向かう。
9年経ってもその「威力」は衰えてないようで、倒れそうなくらい気分が悪くて、割れそうなくらい頭痛かったのに、界人くんが男子保健室へ運んでくれた間に、私の症状はかなり良くなっていた。
それでいて、界人くん自身は一向に平気で、平然としているのも相変わらず。
だから界人くんはとても強い男の子だと、いつも思っていた。