死神のマリアージュ
「頼雅さんまで俺を天然扱いしてる・・」
「それより父さん」
「なんだよ」
「まだ最初の質問に答えてない」
「あぁ、界人は俺のチームと一緒にフィジカルトレーニングを受けてるからな。一応ゴールデンウィーク中は毎日だが、こいつはまだ候補生だし、バイトあるって言ってるから午前中だけ・・・ん?もしかしておまえ、こいつから聞いてないのか」
「聞いてない」
「界人」「はいっ」
「てめえ、まだ雅希に話してなかったのか」
「え!だって今はまだ口外禁止って・・」「誰がそう言った。あぁ?」
「・・誰も言ってません」
「ったく。まあでも“話していいのはゼロ課の事を知ってる身近な関係者だけだ”ってーのは確かに言ってたからな。口が堅いという点は褒めてやる」
「ありがとうございますっ」
「ったく。俺が話すか、それともおまえから話すか」
「俺の事なので俺から話します」
「よし。じゃあひとまずそこで手ぇ洗うぞ」「はいっ」
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