死神のマリアージュ
「今日のデートで確信したこと、その1。おまえはピンク色が好き」
「うん。界人」
「ん?」

「ありがとう」と言おうとした私は、息を吸って、吐いて・・そう言わなかった。

「雅希?」と言う界人の低い声が、私の頭上から聞こえる。
素直になろう。
もっと自分の気持ちを素直に伝えていいよね?

「好き」

そう私が言った途端、私を受け止めてくれている界人の腕に、より少しだけ、力がこもった。

「・・・ずるい」

予想外だった界人の「コメント」に、思わず私は界人に抱きついてる状態で、界人の顔を見上げた。
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