死神のマリアージュ
「みんなそろってお弁当を食べることができなくなっても、私たちの縁と絆は途切れない。私たちはそういう関係でつながってるから」
「まーの言うとおり。じゃなきゃ俺たちが出会ったり再会することはなかったっしょ」
「しかも俺たちってさ、“友だちみたいな家族”・・あれ?違うか。じゃあ“家族みたいな友だち”って関係じゃね?」
「なにそれ。界人の言ってることがよく分かんない」
「要するに私たちは、“友人でもあり家族でもある”、そのような絆でつながっているということですね」
「そのとおりっ。雅希、俺が言いたいこと分かった?」
「うん。きよみ女史のおかげで分かった。さすがお姉ちゃんだね」
「“お姉ちゃん”?」
「うん。きよみ女史と私と真珠は“姉妹”だから。真珠は三女だよ」
「えっ、そうなの?」
「うん。きよみ女史は長女でしっかり者のまとめ役。そして私は次女で世話焼き・・」と“妹”の真珠に説明している光景を見ながら界人が呟くように言った。

「なんか、雅希が言うと“三姉妹説”しっくりくるっていうか・・」
「“しっくりくる”どころか、これドンピシャじゃね?俺らは友だちでもあり、家族でもあるんだからさ」
「もう納得するしかない!」「そゆこと」
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