死神のマリアージュ
礼子さんからの紙には、セレナを休むこと等のほか、礼子さんが薦める石屋さんの名前と住所、それからホームページのアドレスが書いてあった。
礼子さん自身もその店で石を買ったことが何度もあって店主とも懇意にしてる、石の品質も確かだから信用していいと書いてある。
つまり石の売買ができなくなった当分の間、礼子さんのお店の代わりにそこに行けばいい、ということか。
「私、礼子さんに石の注文してたんだ。綿貫さんを通してだけど」
「聞いてるよ。12月までに買えりゃいいんだろ?」
「うん。界人にプレゼントしたいから」
「クリスマスプレゼントか」
「誕生日も兼ねてる。界人ね、私と誕生日同じって、父さん知ってた?」
「いや、知らなかった。ふーん、そうか・・」
「ごめん。お母さんのこと思い出させて」
「おまえの母さんのことは“思い出す”っていうより“まだ一緒に生きてる”って感じだからな。おまえが謝る必要はねえよ」
「じゃあ父さんは・・・再婚する気ないの」
「ない」
礼子さん自身もその店で石を買ったことが何度もあって店主とも懇意にしてる、石の品質も確かだから信用していいと書いてある。
つまり石の売買ができなくなった当分の間、礼子さんのお店の代わりにそこに行けばいい、ということか。
「私、礼子さんに石の注文してたんだ。綿貫さんを通してだけど」
「聞いてるよ。12月までに買えりゃいいんだろ?」
「うん。界人にプレゼントしたいから」
「クリスマスプレゼントか」
「誕生日も兼ねてる。界人ね、私と誕生日同じって、父さん知ってた?」
「いや、知らなかった。ふーん、そうか・・」
「ごめん。お母さんのこと思い出させて」
「おまえの母さんのことは“思い出す”っていうより“まだ一緒に生きてる”って感じだからな。おまえが謝る必要はねえよ」
「じゃあ父さんは・・・再婚する気ないの」
「ない」