死神のマリアージュ
「ここか。思ったより店、小さいな」
「そのほうが私は助かる」
店舗が小さい、イコール人(お客さん)はそんなに多く入れない。
つまり人が少なければ少ないほど、私が人の気や念を受け取り過ぎる可能性も、それだけ低くなるからだ。
「なんかパッと見、カフェか花屋さんって感じしね?」
界人が言ったとおり、お店の外には大小さまざまな鉢植えが置いてあるし、ドアのまわりから壁の一部にかけては可憐な白い蔦バラでおおわれているから、確かにここだけを見ると「花屋さん?」って思わないこともないし、黒板状の看板にメニューでも書いて外に出してあったら、間違いなく「オシャレなカフェだな」と思うはずだ。
でも緑色の葉や白い花の色はキレイだし、ツヤツヤで活き活きしている。
お水や手入れがよく行き届いてるって一目見てすぐ分かった。
店舗の外観も悪くないどころか、とてもいい気が流れてる。
この建物はかなり築年数が経っているようだけど、その古さを活かして「アンティーク風」に仕上げてる。
それでいて壁やドア枠はキレイにペイントされてるし、お店の周辺にゴミが一つも落ちてない。
ガラスまで丁寧に拭き掃除されているから、店内にはきっと、明るい光が差し込んでいるだろうなと想像がつく。
白い壁とドア枠の緑色という塗装色の組み合わせもいい。このお店に合ってる気がする。
物が多くても「白と緑だけ」で統一されてるせいか、白と緑の色味が微妙に違っていても「うるさい感じ」がしないし。
「で?おまえの第一印象は?」と聞いてきた界人の手を、私はサッと握ると「入ろ」と言った。
「そのほうが私は助かる」
店舗が小さい、イコール人(お客さん)はそんなに多く入れない。
つまり人が少なければ少ないほど、私が人の気や念を受け取り過ぎる可能性も、それだけ低くなるからだ。
「なんかパッと見、カフェか花屋さんって感じしね?」
界人が言ったとおり、お店の外には大小さまざまな鉢植えが置いてあるし、ドアのまわりから壁の一部にかけては可憐な白い蔦バラでおおわれているから、確かにここだけを見ると「花屋さん?」って思わないこともないし、黒板状の看板にメニューでも書いて外に出してあったら、間違いなく「オシャレなカフェだな」と思うはずだ。
でも緑色の葉や白い花の色はキレイだし、ツヤツヤで活き活きしている。
お水や手入れがよく行き届いてるって一目見てすぐ分かった。
店舗の外観も悪くないどころか、とてもいい気が流れてる。
この建物はかなり築年数が経っているようだけど、その古さを活かして「アンティーク風」に仕上げてる。
それでいて壁やドア枠はキレイにペイントされてるし、お店の周辺にゴミが一つも落ちてない。
ガラスまで丁寧に拭き掃除されているから、店内にはきっと、明るい光が差し込んでいるだろうなと想像がつく。
白い壁とドア枠の緑色という塗装色の組み合わせもいい。このお店に合ってる気がする。
物が多くても「白と緑だけ」で統一されてるせいか、白と緑の色味が微妙に違っていても「うるさい感じ」がしないし。
「で?おまえの第一印象は?」と聞いてきた界人の手を、私はサッと握ると「入ろ」と言った。