死神のマリアージュ
ヒーリング系グッズを売ってるお店に似つかわしく、ドアはもちろん手動式で、上半分がガラス張りになっている緑色にペイントされたドア枠と、真鍮のドアノブもアンティーク「風」だ。もしかしたら本物のアンティークかもしれない。
販売している物だけじゃなくて、すべてがこの場所に似合ってる。
そのドアを開けるとチリンと鳴ったベルの音も、澄んでいて可愛らしい。
私たちが店内に入ると、奥から「いらっしゃいませ~」という女性の声が聞こえた。
店内には数人のお客さんがいる。もちろん全員女性だ。
店員さんも含めて、この中では唯一の男子の界人は、きっと居心地悪いだろうなと思った私は、隣にいる界人をチラッと見た。
案の定、注目を浴びてる界人は少し固まってる。
「大丈夫?」
「ごめん、雅希。ちょっとだけビックリしたけど大丈夫だよ。こういう視線はバイトで慣れてると思ってたんだけどなぁ」
「カフェは女性客多いもんね」と私が言ってる間に、女性スタッフが私たちのほうへやってきた。
「こんにちわ~」
「こんにちは。あの、こちらで天然石を販売してるって聞いたんですけど」
「はい、ありますよ~。天然石のコーナーにご案内しますね。どうぞ」
販売している物だけじゃなくて、すべてがこの場所に似合ってる。
そのドアを開けるとチリンと鳴ったベルの音も、澄んでいて可愛らしい。
私たちが店内に入ると、奥から「いらっしゃいませ~」という女性の声が聞こえた。
店内には数人のお客さんがいる。もちろん全員女性だ。
店員さんも含めて、この中では唯一の男子の界人は、きっと居心地悪いだろうなと思った私は、隣にいる界人をチラッと見た。
案の定、注目を浴びてる界人は少し固まってる。
「大丈夫?」
「ごめん、雅希。ちょっとだけビックリしたけど大丈夫だよ。こういう視線はバイトで慣れてると思ってたんだけどなぁ」
「カフェは女性客多いもんね」と私が言ってる間に、女性スタッフが私たちのほうへやってきた。
「こんにちわ~」
「こんにちは。あの、こちらで天然石を販売してるって聞いたんですけど」
「はい、ありますよ~。天然石のコーナーにご案内しますね。どうぞ」