死神のマリアージュ
翌日の金曜日。
朝から学園に来たまリア充のところへ、クラスのほぼ全員が集まっていた。

「おかえり、まリア充」
「やぁだ雅希ったら。“おはよう”でしょー?でも・・ありがと」

涙声でそう言ったまリア充に、私は微笑みながらうなずいた。

「みんなおまえが来るのを待ってたんだぜ」
「みんな、ただいま!待たせてごめん!」
「思ったより元気そうで安心したよぅ」
「うん・・・。まだ完全には立ち直ってないけどさ、なんかずーっと家に閉じ込もってるのにもいい加減飽きちゃって。いつまでも悲劇のヒロインぶっててもしょーがないしね」
「てかそりゃ全っ然まりあらしくねえキャラ設定だろ」
「じゃあ白虎が思う“安倍ちゃんらしい”キャラ設定って何」
「やっぱカレシを振り回すキャラのほうが、断然まりあらしくね?」
「なるほど」「分かったようで分からんような・・」
「それも恋愛こじれそうだけど」「白虎らしい分析じゃね?」
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