死神のマリアージュ
翌日の土曜日は学園が休みだから、私はいつもより30分くらい遅く起きて朝のルーティーン(休日バージョン)をこなしている。
今朝の体の鍛練は、雪おばさんの指導の下、室内ヨガをした後、家族の朝食を用意するかたわら、冷蔵庫を開けた。

お昼ごはんをうちで食べるを頭の中で確認しながら、お昼は何を作ろうかなと考える。
今日は父さん、ゼロ課の候補生を対象にフィジカルトレーニングの指導をするって言ってたよね。
界人も今日はそのトレーニングに参加するって、昨日電話で言ってたから・・一応父さんに聞いとこ。

「父さん」
「なんだ、雅希」
「今日お弁当いる?」
「いる・・いや、やっぱ家で食うからいらねえ。ってなんだよ」
「今日は界人もトレーニング受けるって言ってた」
「分かった分かった。界人連れてくるから、あいつの分も用意しとけ」
「うん。ありがと、父さん」
「界人に言わなくてもいいのか?」
「ビックリさせたいからいい」
「あ、そ」
「でも強制連行しないでね」
「なんだそれ。娘が考えることはよく分からんが・・まぁ分かったよ」とかブツブツ言いながら、父さんは自分の部屋のほうへ行った。
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