死神のマリアージュ
えっと、今日作るブレスレットは、「ウィザード」で買ったアクアマリン2つを使うのは必須で・・・この子(アクアマリン)たちとどの子(石)を組み合わせようかな。

アクセサリーを作る、作らないに限らず、ただ石を眺めながらどの子とどの子を組み合わせるかを考えることも、私は大好きだ。
そこから石たちの声が聞こえたり、ビジョンが視えたり、波動を感じて組み合わせがひらめいてブレスレットを作り始めることも、ときどきある。

そういえばあのとき、「ウィザード」で視た未来の私は、石を使って自分用じゃなくて誰か――お客様用――にオーダーメイドのアクセサリーを作ってた。
今はホントに趣味の領域でしか石を使ったアクセサリー作りはしてない(つまり販売する商品として作ったことはない)けど・・・でも将来、本格的に始めてもいいかもしれない。もちろん私一人でできる規模で。
「宝石」と書いて「ジュエル」と読むホームページもそのとき視えたし。
だとしたら、「宝石(ジュエル)」と命名したのはきっと私自身――正確には「未来(数年後)の私」だよね。
なかなかステキなネーミングじゃない、と「未来の私」を誉めつつ、「今」の私は手持ちの石の中からレインボークウォーツ(この前礼子さんからいただいた石だ)と、私が一番多く持っているローズクォーツの中から数個を選んでは、それらをデザインボードの上に並べ置いていった。

そうしてデザインボードに並べ終えた子(石)たちを見た私は、満足気に一つ頷くと、ブレスレット作りに取りかかった。
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