死神のマリアージュ
たぶん頼人叔父さんは、今私が抱いている不安だって感じ取ってると思うけど、いつもどおり、にこやかな顔を保って、穏やかな口調で「久しぶりですね、雅希ちゃん」と言ってくれた。
おかげで私は、これ以上不安になることはなかったし、頼人叔父さんが来てくれたからにはもう大丈夫だという、「ある程度根拠のある安堵感」も芽生えた。
だけど、それでも聞かずにいられないことだってある。
「頼人叔父さんが来たってことは、私は重度の霊障にかかってるの」と、“実は”恐る恐る聞いた私に、父さんは「いや」と即答したので、私はホッとした。
「やっぱり違うよね」
「ああ。少なくとも“俺は”霊障じゃねえと視てるが。頼人、おまえの視たてはどうだ」
「そうですね・・確かに頼雅の言うとおり、雅希ちゃんは霊障にかかっていません」
おかげで私は、これ以上不安になることはなかったし、頼人叔父さんが来てくれたからにはもう大丈夫だという、「ある程度根拠のある安堵感」も芽生えた。
だけど、それでも聞かずにいられないことだってある。
「頼人叔父さんが来たってことは、私は重度の霊障にかかってるの」と、“実は”恐る恐る聞いた私に、父さんは「いや」と即答したので、私はホッとした。
「やっぱり違うよね」
「ああ。少なくとも“俺は”霊障じゃねえと視てるが。頼人、おまえの視たてはどうだ」
「そうですね・・確かに頼雅の言うとおり、雅希ちゃんは霊障にかかっていません」