死神のマリアージュ
「人が薄く視えたときの状況や薄く視える条件は不明、薄く視える人たち同士につながりもないと思われる。年齢もバラバラ、性別も関係なし。タイミングも不定期か」
「まず、久しぶりに雅希ちゃんに会って最初に私が感じたのは、雅希ちゃんの霊力が高くなり、上がっている――つまり高上している――ということでした」
「えっ?」

頼人叔父さんの言葉は予想外だったので、私はビックリしてしまった。
父さんは無言でうなずいてるだけだから、父さん「も」、私の霊力が高上していることに気づいていたのかどうかは分からない。
だけど「霊力の高上」って・・・何それ。
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