死神のマリアージュ
「あるかもしれません。で、話を戻しますが。雅希ちゃんは将来のことを考えていたときに何を感じた?」
「あぁ・・。えっと、私は受信機体質だから大学に進学できないし、かといって就職だって難しいっていうか、“会社に勤める”とか不向きだし、“接客業”も苦手だから・・できないし。でも未来のビジョンで私がカフェで石を使ったオーダーメイドのアクセサリーを作ってるところと、その石屋さんの名前の、たぶんホームページの画面が視えて」
「へえ。それいいじゃねえか」
「だけどそれで十分稼げるとは思えない」
「そんなことはやってみなきゃ分かんねえだろ?」
「そうだけど」
「まあまあ二人とも、話し合いは私が帰った後にしてください。雅希ちゃん、話を続けて」
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