死神のマリアージュ
「本業(霊力を使う仕事)」や「緊急非常事態」のとき以外で他人の思考や感情を読み取ることは、その人のプライバシーを侵害していることになるけど、今は私の「視たて」をしてもらってるから、それは「本業」と「緊急非常事態」のどちらにも当てはまる。
だから私の思考や感情を、頼人叔父さんが「あえて」読み取ってるのは当然のことだ。
「でも相変わらずすごいよね、頼人叔父さんの読む力」
「私の場合は元々読む力が長けてましたからね」
「ふーん・・あ、そうだ。近江先生のことのほかにもまだ疑問があるんだけど」
「なんでしょう」
「“ウィザード”っていうお店の店主の松田さんと話してるときに、松田さんが一瞬薄く視えたときね」
「ええっと確か、雅希ちゃんが薄く視えた“4人目”の方」と言う頼人叔父さんに、私は頷いて応えた。
だから私の思考や感情を、頼人叔父さんが「あえて」読み取ってるのは当然のことだ。
「でも相変わらずすごいよね、頼人叔父さんの読む力」
「私の場合は元々読む力が長けてましたからね」
「ふーん・・あ、そうだ。近江先生のことのほかにもまだ疑問があるんだけど」
「なんでしょう」
「“ウィザード”っていうお店の店主の松田さんと話してるときに、松田さんが一瞬薄く視えたときね」
「ええっと確か、雅希ちゃんが薄く視えた“4人目”の方」と言う頼人叔父さんに、私は頷いて応えた。