死神のマリアージュ
「きよみ女史は2年の特進クラスに所属してる」
「神谷雅希女史のおっしゃるとおりです」
「そしてきよみ女史は、俺らより“2つ”年上なっ」
「え?1学年先輩なのに・・?」
「はい。神谷忍氏のおっしゃるとおりですし、佐渡真珠女史が指摘するのもごもっともです」
「あ、いやっ。別に“指摘”っていうか、その・・・“あれ?”って思っただけで。気を悪くさせてしまったのならごめんなさい、きよみさん」
「私は気にしていませんので、ご心配なく」
「そっか。良かった・・」「それより」
「はい?」
「私のことは、きよみ“女史”と呼んでいただけませんか?そのほうが私の気持ちが“地獄的に”落ち着きますので」
「あ・・・はい。分かりました!きよみ女史!」
「魁界人氏、あなたにもお願いします」
「了解しました、きよみ女史!あのー。ところでさ、今“地獄的に”って聞こえた気がしたけど・・・言ったよな?きよみ女史」
「あ、うん!私も聞こえた・・よ?」

真珠ちゃんと界人は、きよみ女史のことをまだ全然知らないからか、二人とも、忍と私の顔を交互に見ながら確認をしたがっている。
その様子が面白くて、きよみ女史と忍と私は、最初クスクス笑い、そしてきよみ女史と忍は、そのうちゲラゲラ笑い始めた。
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